正直に言うと、入社する前は不安しかありませんでした。介護と聞くと、「体力的に大変そう」「給料が安いんじゃないか」というイメージを持っていましたし、母親からも「どうせすぐ辞めるでしょ」と言われていました。自分自身、介護の勉強をしてきたわけではなく、高校の進路指導の先生に勧められたのがきっかけで、高校の先輩が愛誠会に入社していて「雰囲気いいよ」とおっしゃっていたので、「じゃあ受けてみようかなー」という軽い気持ちで応募しました。
不安な中でも入社を決めた理由は、面接での業務説明でした。良いことだけではなく、排泄介助など大変な仕事があることもしっかり説明がありました。率直に「信頼できる会社だな」と感じられたのが大きかったです。大変な業務は説明がないまま入社するより、理解し覚悟した上で入社できて良かったと感じています。
実際に働いてみると、生活面の不安は思ったほどではありませんでした。休日もきちんとありますし、遊びにも行けるし、貯金もできる。キツい瞬間はもちろんありますが、それ以上に楽しいことや、嬉しい!と感じることの方が多く、気づいたら5年7か月働いていました。現在は、はなまるホーム十条の施設長として日々奮闘しています。
介護現場で働く不安は
入社後すぐに解消された
T.Sさん
はなまるホーム十条 2020年入社
不安だらけで始めた介護の仕事
気づけば5年以上続いていました
「ありがとう」が毎日ある仕事
介護のやりがいと面白さ
仕事をしていて一番やりがいを感じるのは、利用者様に「ありがとう」と言われる時です。それも特別なことをした時ではありません。落とした箸を拾い・洗い・お渡しただけでも「ありがとう」、ティッシュの箱を少し近くに寄せただけでも「ありがとう」。本当に小さなことで感謝の言葉をもらえて、しかも直接「ありがとう」を言われる仕事は、他になかなかないなと感じています。
介護の仕事は大変なイメージを持たれがちですが、実際には面白いと感じる場面も多くあります。特に認知症の利用者様は、こちらの予想を超えた行動をされることがあり、そのたびに「どうしたらいいんだろう」と考えさせられます。寄り添い方に正解が見つけられず悩むことも多くあります。それでも、当施設には「やらないより、まずはやってみよう」という雰囲気があり、ミーティングや日々の会話の中で意見を出し合いながら前向きに取り組めています。そうした環境があるからこそ、難しさを感じてもこの仕事を続けられているのだと思います。
施設長としての挑戦と、
これから介護を目指す人へ
以前は別の施設でサブリーダーとして、現場の介助業務やミーティング資料の作成や物品管理などを行っていました。現在は施設長を任され、往診対応や請求書の送付、運営推進会議など、事務的な仕事が中心になっています。今までと同じように利用者様と接する場面もありますが、役割は大きく変わり、最初は不安もありました。仕事の内容がガラッと変わったことで、「今の自分のスキルでちゃんとやれるのか」という不安です。それでも、困った時に頼れる人や場所があったのでとても心強かったです。以前の施設の上司や今の施設スタッフ、本社の施設支援部など、聞けばきちんと教えてくれる環境がありますし、本社の人も施設に足を運んで声をかけてくれるので、風通しの良さを感じています。
また母体がアイセイ薬局なので、薬局との連携がしっかりしていて、利用者様の急な薬の対応も早く、働く側としても安心できます。
介護の仕事に向いている人は、「人のちょっとした変化に気づける人」だと思います。席を譲ったことがある、転びそうな人に気づいたことがある、そんな小さな気づきがとても大事な仕事です。最初は不安だと思いますが、分からないことがあったら、聞ける人も環境もあります。あまり気負わず、まずは一歩踏み出してみませんか。
はなまるエピソード
以前、シルバーカーの中に施設内のトイレットペーパーを次々と入れてしまう利用者様がいて、気づいたら「トイレットペーパーがない」という状況になったことがありました。
そこでケアミーティングで話し合い、「シルバーカーの中に別のものが入っていればトイレットペーパーを取らなくなるのではないか」という案が出ました。新聞紙を丸めて詰めてみたところ、本当にトイレットペーパーを取らなくなったんです。こうした日々の出来事を通して、介護は決まった作業をなぞる仕事ではなく、利用者様一人ひとりに向き合い、チームで考え、工夫し、試していく仕事だと実感しやりがいを感じました。
1日の仕事の流れ
出社・状況確認 夜勤帯の情報収集とメールチェックを行い、入居者様の状態を把握します。
シフト作成・備品補充 スタッフの希望を反映させた複雑なシフト作成や、不足した物品の買い出しを行います。
運営推進会議 地域の方々やご家族、オーナーを交え、施設の現状報告と意見交換を行います。
見学対応・事務管理 入居希望者の施設案内や、ご家族への請求業務などの事務を並行して進めます。
往診対応 来設した医師による診察に立ち会い、入居者様の健康状態を医療側と共有します。
データ集計 退社・急変時に備えて利用者情報を集計・記録し、原則として定時で業務を終了します。